お茶を飲む女性における卵巣がんの危険性は低い

お茶を飲む女性における卵巣がんの危険性は低い
一日に2杯以上のお茶をのむと卵巣がんになる危険性が半減することがスウェーデンの大規模臨床試験にて明らかにされた。

この研究を行ったSusanna LarssonとAlicja WolkがArchives of Internal Medicineに発表した記事によると、毎日お茶を2杯以上飲む女性はお茶を飲まない女性にくらべ、卵巣がんになる危険性が46%低下したことが観察された。
ブラックティー、グリーンティーともに多くの抗酸化物質、ポリフェノールを含有する。ポリフェノールは研究室での細胞における研究で発ガン減少を停止させたことが観察されている。多くの研究において、お茶の飲料と乳がん、前立腺がん、またその他のガンの危険性減少の関連性が研究されてきた。
研究は61,057名のスウェーデン女性に対し15年間行われた。ボランティアはスウェーデンの乳房レントゲン撮影のグループ会員の一部として1978年から1990年の間、67項目食糧頻度アンケートを完了した。そして2004年12月までのガン発生に関して観察された。68%の女性がお茶(主にブラックティー)を一ヶ月以上飲料していたことが報告された。
たった301名の女性が上皮性卵巣がんにかかっていることが観察された。
ストックホルム、カロリンスカ研究所にあるNational Institute of Environmental Medicineの研究者によると、お茶摂取は卵巣がんの危険性と逆比例して関係している。一日のお茶を飲むカップ数を増やすことにより、卵巣がんリスクを18%減少することが分かっている。
毎年、190,000名の新しい症例が追加されるなかで、女性に診断されるガンのうち4%が卵巣がんである。ヨーロッパにおいて、毎年61,000症例が新たに見られるのだが、UK、アイルランド、デンマーク、フィンランドの北ヨーロッパにおいてはその発生割合が高い。

ヨーロッパ腫瘍学研究所のGordon Mc Vie教授によると、“お茶とガンのかかわりは相反するという研究があるが、この新しい研究は2杯以上のお茶が有効であるという結論は統計的に有効である。“
“それほど多くの研究者が卵巣がんに関して研究しているわけではない。そのためその発現理由は分かっていない。食餌は可能性のある要因として考えていくべきである。このスウェーデンの研究は真剣に受け止めるべきであるし将来的に価値のある研究である。”と話す。
お茶のヨーロッパでの市場はおよそ790万€である。

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